3年生になると、「いよいよ受験生になったか。」と考えますが、これは間違いです。
受験生とは、「受験を迎えるまでのすべての学年」を表す言葉です。
3年生とは、あくまでも「来年度に受験をする学年」というだけです。
実際、入試の出題範囲は、1年~3年の3年間分の教科書内容です。
ところが、子どもが1・2年生の時に、保護者の方から
「今日は家の用事があるので、休みます」という届けを受けることがあります。
「家の用事?」とは一体、何のことでしょうか?
親族の結構式や葬儀・法事、子どもの病気・ケガならば、「家の用事」とは言わないでしょう。
「家の用事」とは、何か裏を感じる言葉です。
中には、「今日は野球を観に行くので休みます。」と娯楽による欠席を、
はっきりと伝えてくださる保護者もいます。
恐らく、「まだ1年生なんだから、1日ぐらい勉強を休んでも構わないだろう。」
「3年生になったら、一日も休ませないぞ!」と思われているみたいですが、
これは完全に親の勝手な言い分にすぎません。
子どもは、「勉強よりも娯楽を優先させて構わない」と心の奥底に刻んでしまいます。
なぜならば、その方が楽で嬉しいからです。
「いや、1年生だから」という考えは、子どもには通じません。
受験学年になると、表面上は親の手前、頑張っているフリはします。
しかし、本音では「娯楽を優先しても構わない」と思っているのです。
そう思うように、親から育てられてきたので仕方のないことです。
保護者の皆さんは、受験をすでに終えた経験者のはずです。
子どもの頃、いかに自分を律することが難しかったかを知っているはずです。
ならば、子どものサポートとなるように、また、受験に成功するまでは、
「勉強を優先させる考え方」を受験前から強調していきましょう。
「一に勉強、二に勉強」ぐらいで、子どもにはちょうど良いのです。
子どもはちゃんとバランスをとるために、好きなことも行いますから。
自分が子どもの時と同じように。
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