受験と教育の羅針盤

教育に関連するあらゆる場面の道標


「あきらめる」ことの本当の意味


受験生の中には、志望校に対して異常なまでに固執する者がいます。
志望校に対する強い決意は、とても大切なことではありますが、
「なぜ?そこまでこだわるのか?」というと、ほとんどの場合、特別な理由などないのです。

理由を聞いて、「なるほど!それなら頑張るしかないな!」と言えることは、まずありません。
学校のブランドに、ただあこがれているだけのことが少なくありません。

しかし、このようなミーハー的な理由は、恥ずかしいと思うらしく、
「途中であきらめることはしたくありません。」
「最後まで頑張りぬきたいんです。」
と、取って付けたような答えが返ってきます。

この考え自体が大きな誤解なのです。
受験においてやってはいけないことは、「受験から逃げる」ことです
自分の努力を否定し、怠けながら無為に時間を費やしていく、そして何かあると、
「どうせ自分なんて」と後ろ向きに考える。これでは合格できるものも、不合格へと変わってしまいます。

それに対して「あきらめる」とは元々「明らかに見る」ことからきている言葉です。
つまり現状を前向きに捉え、分析し、最善策を探る働きが「あきらめる」ことなのです。
決してネガティヴな逃げの言葉ではなく、むしろ目の前に立ちはだかる壁に対しての攻撃的な考え方なのです。

受験生の皆さん、「あきらめる」ことの重要性を理解して、
柔軟に受験に立ち向かっていきましょう。
「あきらめる」ことは逃げではなく、攻めの姿勢なのです。


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