塾では成績を上げた生徒が退塾することがあります。
「塾の中にライバルがいないから」
「他の塾に『成績がいいですね』と誘われたから」
などなど他塾の無料模試を受けに行って、その後電話がかかり、入塾を奨められるというパターンです。
塾側としては成績不振で見限られるのならまだしも、
成績を上げたのに他塾に引き抜かれるというのは余りにも残念です。
「これならば学力を伸ばさない方が良かったのかも?」
と思いたくもなりますが、そこは教育者としての良心で、
やはり預かっている生徒の学力を伸ばすことに全力を注ぎます。
確かに日本のプロ野球選手も日本で力を伸ばしてから大リーグに挑戦する例は数多くあります。
しかし、フリーエージェントの資格を取得するまで、その選手は所属球団に多大な利益を7年以上与えていますし、
ポスティングシステムでの移籍は多額の資金を球団にもたらせます。
プロのアスリートは自分自身が商品なので、少しでも価値を上げ、高く売ることに努めます。
生徒は商品なのでしょうか?
塾によっては成績の良い生徒には授業料免除の資格を与えたり、
受験費用をすべて塾側が負担する仕組みを整えているところがあります。
まさしく「学力の商品化」です。
いくら現実社会が労働者を一種の商品として扱うからと言って、
何も子どもの頃からそう仕向けなくてもと思ってしまいます。
まあ、実際は選ばれない塾側が悪いのですが、
「寂しいです!」
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